Logitechファンボーイ化が著しい昨今ですが,G302着弾からの即分解でレビューを行います.
Roccat Lua,G402,Perixx MX-2000Ⅱ等々,マウスパッドも含めると10発以上の弾はあるのですが,ブログ更新へのモチベーションは唐突なものです.
今回の場合,G300sへの期待が高まるばかりなのでG302で予行演習をしておこう的な :D
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2014/11/15 初出
2014/11/16 DPI設定等のスクリーンショットとコメントを追加
2014/11/23 1週間での使用感を追記
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Overview
[JP]G302 MOBAゲーミングマウス - ロジクールhttp://gaming.logicool.co.jp/ja-jp/product/moba-gaming-mouse-g302
[EN]Daedalus Prime G302-MOBA-Gaming Mouse-Logitech
http://gaming.logitech.com/en-us/product/moba-gaming-mouse-g302
特徴的なのは後部の蜂の巣状のイルミネーションでしょう.カタログ上ではG402の方が横幅が大きい(72mm)ですが最大幅の部分は底面付近のスカートの部分ですので,持つ部分の横幅はG302の方が大きいです.持つ部分の横幅は,おおよそG402が60mm,G302が65mmです.横幅に関して言えばG302の方が大きいと感じる方が多いと思います.
底面デザインはGx02系は六角形を基調としたデザイン統一されています.センサー周りのソールは理由が気になるところです.配置から推測すると埃の侵入防止なのかなと思います.
分解は先端(画像左)に2つと後端(画像右)1つの小さめのプラスネジを外せば上蓋が外れます.
Internal Structure
内観の全体像はこん感じになります.後部のLEDが目立ちますが,他は妙な部品が生えている訳でもなく極普通の構成と言った感じです.手前のボケている部分はサイドスイッチ用の小型基板です.写真のLEDの光が当たっている部分がポイントで,上半分は半透明の樹脂て覆われています.これによって使用者には眩しくないように見せて,下半分は下の写真のようなマウスパッドへの照明効果を作っています.ユーザビリティを考慮したギミックですね.
ロゴと後部の光は細かく制御出来ます.ブリージング効果のON/OFF,周期と最大輝度を変更
出来ます.
ブリージング効果をOFFにすると双方の明るさを個別に設定できます.
輝度を最小にすれば点灯しなくなりますのでロゴのみを光らせる,とか全部消灯するみたいな設定も可能です.
光源の制御は約10ms周期のPWMのDuty比を変えるというスタンダードなもの.輝度が最大以外の場合,高速に振ると光が分身するのでPWM周期をもう少し短くしたほうが良いと思うんですけどね.
・新機構
巷で噂のスイッチ部.バネのおかげがスイッチ部の筐体のおかげか押した感じはカチカチ感が少なく,若干「しっとり」とした感じです.ストロークはG402やG300(r)と比較すると少し深め.
個人的にはこのスイッチの感触はかなり好みです.
G300rとG402とG302で連射速度を比較したのですが回数はほぼ同じでした.連写してる時のフィーリングはかなり良いです.
最近のLogitech製品でよく見かける謎の樹脂片は健在.
個人的な推察では表面を滑らかにしたいからだと思います.見ての通り,周囲のような通常の成形だと表面がザラザラしていたりヒケがあったりするので,別に専用の樹脂を取り付ける事でマイクロスイッチのキートップとの接触面の品質を安定させたいのではないかと思います.
分解で注意したいのがこの絶縁パーツ.初めは製造で混入したゴミだと思ったのですがUSBコネクタ部の絶縁パーツです.
これがないとネジでUSBコネクタがショートしてマザーボードごと持っていかられるかもしれません.
LED部. G402もロゴ用のLEDって緑と青の2色のチップLEDが使われていた記憶がします.ロゴ色にこだわりがありそうです.
左の①~⑫まで印刷してあるシルクには③にチェックが入っていました.
Switch
メインはF2FC-F-7N(20M)で,OMRONの2000万回耐久モデルです.中ボタンはいつもの
サイドボタンもKailh製.擦れていて微妙なのですがNF 16ZA(?)という印字があります.
基板裏面を見たらヤニの後があったのでサイドボタンは手半田みたいですね.
サイドも含め全て日本製OMRONのマイクロスイッチ搭載!みたいな謳い文句でPro版とか出ると面白いですよね.私は欲しいです.
Main Control Unit
いつも通りのSTMicroelectronicsのARM®-based Cortex®-M3搭載32ビットマイコン.
[PDF]STM32L100R8のデータシート
Ultra-low-power 32-bit MCU ARM®-based Cortex®-M3, 128KB Flash, 10KB SRAM, 2KB EEPROM, LCD, USB, ADC, DAC
L100なので超低消費電力モデルですが採用理由はローコストだからだと思います.
今年(2014年)の6月頃に製造されたもののようです.
これのポイントの高いところは2KBのEEPROM(いわゆる内部メモリ)がMCU内に搭載されていることですね.はじめから内臓されていればパーツ代や実装コストがカットが出来そうなので今後はこういったMCU内のEEPROMが主流になっていくような気がしますね.
下の水晶発振子はH8.000H4Cという印字がありますが詳細不明.
Internal Clockが搭載されているのに外部のものを用意する理由が気になります.基板に金属パーツが付いていると気合が入っている感じがしてすごく好きですが :D
Sensor
噂通りのAM010です.データシートが無いので推測ですが,M1421TはサブコンがM,製造時期は2014年21週(5月頃),センサーダイのソースがTという意味だと思います.018はロットかな.「A」のロゴがあるので純正レンズです.レンズにも印字があるんですがよく分からないんですよね.多分ロットなのかな・・・
LEDはおそらくG402と同じで直視すると少しだけ赤く見える程度の赤外線LEDです.普通に見るだけなら害はないですが光学機器で見てはいけません.
DPI / ボタン / ポーリングレートの設定はこんな感じです.いつもどおりのLGSですね.
噂(rafa様の記事参照)通り,1プロファイルのみです.前述のEEPROMが2KBが関係しているかもしれません.2KBも何書いているのかは謎ですが,マクロ機能で何が入力されるか分からないので多めに取っている感じかもしれません.
2000DPI以降は補間らしいので事実上2000DPI以下の運用が基本となります.補間のON/OFFに関わらず240~4000まで80刻みで設定可能です.
DPI設定は5つまで設定できますが自分は感度レベルの個数を1にして完全に固定DPIで運用しています.
メイン・ホイール・サイドの5ボタンを抜くと余っているボタンが1つなので,DPIを頻繁に変えたい人はDPIサイクルを割り当てるしか選択肢がなさそうです.
使用感
良いです.G402とG302のどちらかを選べと言われたらG302を選ぶでしょう.なぜならそっちのほうが軽いから.以上.
持ち上げやすさ(ホールド感)では別系統の形状ですがどちらも支障がないレベルですね.G302は形状が特殊なので持ち方によってはかなり相性が出ると思います.
購入を検討している方は一度店頭で触ってみることを強く推奨します.
私の場合は横幅が一番太くなっている山の部分に親指と薬指を引っ掛ける感じでホールドしています(伝われ).
今までラインナップされていた製品のホールド感とは別物です.G300でもないしG100でもないです.大まかな形状はどちらかと言えばG100に近いですが,大きく張り出した横の山と増量された重量があるので別物に感じるような気がします.前から見ると逆三角形になっていて持ち上げやすい形状はG300のコンセプトを意識しているとも言えるかも.
上述しましたが,スイッチの感触はかなり好みです.
G300と選べと言われたら,考える時間がもう一週間必要です:D
センサー性能はこちらのほうが良いですが,ホールド感や小ささではG300に軍配が上がります.重量差は気になりません.
※個人の感想であり,個人差があります.
しばらく使ってみようと思います.Logitechが過剰に広い横幅に設計した意図を自分なりに見つけたいので.
なにはともあれG300sへの期待が高まりますね.
・一週間使ってみて
ちょっと早いですが,「自分の場合に限っては」G300の方がベターという結論が出たので試用終了.
最終的に,左の山は親指の先に,右の山は薬指の第一関節付近に引っ掛ける感じでのホールドとなりました.小指は薬指の更に後ろで筐体側面に軽く触れる程度です.
手のサイズ的には親指と薬指で大きな物を持っている感じではあるのですが「一応可」というレベルでしたが,センサー性能とマウスを大きく感じるホールド感,重量を勘案した結果G300の方が良さそうだという感じでした.
要するに,「性能も質感も上位互換な感じなのだけれど,G300より大きくて少し重いのでG300の方が良いよね」という感じです.G300にも不満がないわけではないのですがあの軽さと小ささに慣れると戻れないものがあります.
こだわりがある人でなければオススメ出来そうですが,問題は価格でしょうか.全体的な実装・性能・質感やクリックの新機構などを考えると軽量級マウスの中では高いレベルにあると思います.筐体サイズに関しては間違いなく大型機ではないですが小型だと思えるかどうかは持ち方とオペレータの感覚に大きく依ると言えます.個人的には形状は大きく違いますがG402と同等クラスのサイズ感のように思われます.
これで更新は終了予定です.
おまけ:
・軽量化DPIサイクルとロゴへのクリアパーツは簡単に外せるので軽量化出来ます.ボタンがひとつ使えなくなりますが,さらなる高みへを目指す方は是非.
・クイックスタートガイド
↓
・基板の画像
個人的メモとして基板の画像を貼り付けておきます.
systema様
返信削除発売日翌日に光速で素晴らしいReview記事作成お疲れ様です。
私がG302について知りたかったことはこの記事で殆ど解ってしまった気がします:o
噂のスプリング仕込みメインクリックは感触良好とのことで嬉しいです。
現在メインで使っているG100sが、G402やG502と比べると感触がよろしくありませんので、、、
あとWheelSwitchがこれまでに無い新しいタイプ採用なのですね。
OMRON B3F-1000型でくると思っていたので予想外でした。
感触も良いとのことでGamingの時にWheelClickを多用する私は期待大です。
あとはクリック部の樹脂版がこれまでの乳白色のものから黒色のものへ
変更されているんですね、、、こういう意味深な細かい変更点が流石Logitechだなぁと感じます。
LED装飾も新しいですし、横幅が広い変態形状がマッチしさえすれば
G302以外受け付けない体に調教されてしまいそうです:p
私のほうも出会って4秒で即分解!といきたかったのですが
今回は順番待ちの積みデバイスが多くて、着弾したG302は部屋の片隅でひっそり佇んでます:|
後追いとなりますがこちらもG302記事にはトライする予定です。
それでは次の本命G300sリリースの時も期待しております:)
rafa様
削除コメントありがとうございます.
メインクリックはストロークと感触がよい感じでした.
樹脂板の色変更はうろ覚えで気が付きませんでした.言われてみればG402のは白かったですね :D
材質が変わったかどうかに関してはよく分からないです.
G302の記事楽しみにしております.
優れた!私のためにどこでも謎!XD
返信削除Hi d0ma :D
削除I will update some contents about drawing-latency soon.