前に3ボタンマウスのデータパスを16Bit化したHIDディスクリプタを紹介しました.
この時のディスクリプタは,3ボタンでX,Y変位がそれぞれ16bitなディスクリプタですが,スクロールホイールの情報は転送できません.
本記事では,そこにスクロールホイールを加えたディスクリプタを紹介します.
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USB HID Descriptor (3 button, 16bit data-path, wheel) |
これによって,3ボタン(左・中・右クリック),16bitのXY変位,スクロールホイールの変位を転送できることになり,ゲーミングマウスとして最低限必要な情報を転送できます.
送られる情報は8bit×6の配列で,各バイトの情報は以下のようになります.
- 1バイト目 : ボタンのON/OFF情報
- 2,3バイト目 : X変位
- 4,5バイト目 : Y変位
- 6バイト目 : スクロールホイールの変位
実はこのディスクリプタを使ってポインティングデバイスを開発しました.
この記事もそのデバイス(と市販のキーボード)を使いながら書いています.自前でファームウェアを開発することで,機能の追加や微妙なチューニングができ,とても便利です.入力機器は様々な種類を経て拘りはじめると,「結局自分で作るしか無いじゃん」という展開になりがちですね.
この話を始めるととても長くなるので,またいずれ(書けるといいですが・・・).
みして
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